国立天文台三鷹 講演会と文化財見学会



7月9日 三鷹市大沢の国立天文台三鷹で講演会と文化財の見学会がありました。
天文台三鷹の正式名称は、大学共同利用機関法人自然科学研究機構(National Institutes of
Natural Sciences、NINS)国立天文台(NOAJ)
日本の天文学のナショナルセンターで世界最先端の観測施設を世界各地に擁している。
三鷹は日本の天文学研究拠点として設立されたため、数多くの歴史的価値ある観測
機器が残っており国登録有形文化財が多数見られる。
三鷹の天文台は大正3年(1914)〜大正13年(1924)にかけて麻布から移転してきた。

講演会
「天文アーカイブスへの挑戦 −過去、現在、そして未来へ−」
渡部潤一(国立天文台 教授)
「日本の天文学の夜明け 麻布から三鷹の地へ」
中村 士(帝京平成大学 教授)

国立天文台のHPからUSTREAMで講演を聞くことが出来ます。

国立天文台のホームページ

国立天文台HPからダウンロード出来る優秀ソフトです
「一家に一枚宇宙図2007」: 宇宙の構造が良く解ります
「MITAKA」4次元デジタル宇宙ビューワー : 宇宙シュミレータです  


国立天文台三鷹の正門

天文台三鷹







大学共同利用機関法人 自然科学研究機構国立天文台

NINS







大赤道儀室
高さ19.5m ドーム直径15m 国登録有形文化財

赤道儀







広い大赤道儀室内部
天文台歴史館になっており、貴重な天文資料を展示している。

赤道儀







大赤道儀室内65cm屈折望遠鏡
大正15年(1926)ドイツ ツアイス製 屈折望遠鏡としては日本最大、説明によると富士山を上る登山者の顔が見え
男女の区別が出来るとのこと。
大正15年(1926)完成、平成10年(1998)3月まで観測しその後引退した。

赤道儀







アインシュタイン塔  国登録有形文化財
建物が望遠鏡となっており、太陽塔望遠鏡で集められた光が
半地下の暗室に導かれ、プリズムで光の帯(スペクトラム)に分けて
観測していた。
重力による赤方偏移の観測用であるが、成果は無くスペクトラム観測や黒点観測。
で活用された。昭和5年(1930)建設

太陽塔







アインシュタイン塔

太陽塔







地下暗室のプリズム
説明者は天文学者OBで天文情報センター所属の中桐正夫氏

太陽塔







第一赤道儀室   国登録有形文化財
三鷹で現存する最古の建物で1921年に建設され1981年まで60年間
使われていた。

赤道儀







第一赤道儀室
口径20cmの屈折望遠鏡で動態保存され、電動でなく錘の動力
で1時間半ほど追尾出来る。

赤道儀







第一赤道儀室
今回は太陽黒点の観測を見せて頂きました。
太陽画像に雲が入り黒点がハッキリしなかったが感じは掴めた。

赤道儀







ゴーチェ子午環室

ゴーチェ子午環







ゴーチェ子午環
1903年フランス・ゴーチェ社製で麻布時代に購入し三鷹に移設された。
1982年に新鋭機が建設されるまで使用された。
望遠鏡は南北方向のみ回転出来、赤経、赤緯、を測定できる。

ゴーチェ子午環







子午儀資料室 国登録有形文化財
レプソルド子午儀で惑星や小惑星の赤経を観測した。
観測時は屋根を手動で動かし、南北方向をオープンにする。

子午儀







子午儀資料室  レプソルド子午儀
1880年ドイツ製麻布から三鷹に移設された。

子午儀







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